ますみゆたか

心病む性的マイノリティたちに「君は一人ではないんだ」と伝えたい

「人口の7.6%がLGBTに該当」「精神疾患患者数の大幅な増加」と言われている中、セクシャルマイノリティと精神疾患の両方を抱える人たちが、どちらのコミュニティでも声を上げられない状態にいる。そんな状況を受けて、当事者同士が繋がり、お互いの苦しい胸の内を語り合える場所として創設された自助グループが「にじのこころ」である。今回はグループを事実上、一人で切り盛りするますみゆたか氏に、ご自身の体験や心病むLGBTの方々が置かれている状況などを語っていただいた。

ここズレ

健常者よ。こんなとき、アナタならどうする? 日本一過激なバラエティ番組──その特番収録に立ち会ってみた

いま、日本で最も過激なバラエティ番組といわれる障害者福祉バラエティ「バリバラ」。その特番として昨年暮れに放送され、大きな反響を読んだ「ココがズレてる健常者」の第二弾が来たる8月18日(金)後10:00~10:50、NHK総合テレビで放送される。障害者100人がスタジオに大集結し、人気“健常者”タレントと本音のトークバトルを繰り広げるという前代未聞のこの企画。果たして第二弾の今回は前回を超えられるのか──白熱の収録と取材会に立ち会ってみた。

卯月妙子

どんなに苦しい状況下でもどこかに抜け穴はあるし、
楽しみを見つけることができる。

漫画界の最終兵器──今から10数年前「実録企画モノ」(太田出版)でデビューしたとき、卯月妙子氏はそんな異名を取った。若くして結婚し、一児をもうけるも、夫の会社が倒産。借金返済のためにAV女優となり、排泄物やミミズを食べるなどの過激な行為を実践。そのラディカルで毒気に満ちた行いの描写でカルト人気を博した。しかし、それから10数年、持病である統合失調症の悪化により、卯月氏は漫画家としてはリタイア状態にあった。その卯月氏が2012年、「人間仮免中」(イースト・プレス)で突然、復活。25歳年上の恋人「ボビーさん」との愛情物語で多くの読者の感涙をしぼり、作品は10万部を超える大ヒットを記録した。そのあまりにも明瞭な作風の変化は、いったいなにに由来するのか──インタビューを敢行してみた。

クッキングハウス

心病む人たちと地域住民の“共存”の場「クッキングハウス」
その創設30周年を記念する舞台の稽古を見学してみた

東京・調布市にある「クッキングハウス」は、心病む人たちに「建前は捨てて本音で生きていって大丈夫だよ」と安心感をプレゼントしてくれる「不思議なレストラン」だ。まだ「社会的入院」などという言葉すらなかった1987年、もしかしたら終生、精神病院で生きるしかなかったかもしれない人々が地域で暮らす上での「居場所」として12畳のワンルームマンションで料理教室(共同作業所)としてオープン。今では自然派レストランを2店舗構える労働と交流の場となった。そのクッキングハウスのメンバーが本年12月、調布市たづくり会館「くすのきホール」で「心の居場所 いのちの輝き」と題されたソシオドラマを上演する。5月某日、ドラマの合同練習会に参加してみた。

増川ねてる氏

病気を拠り所とせず
自分の恢復(リカバリー)する力や人との繋がりを生きる根拠とする

ナルコレプシーという奇病をご存じだろうか。直木賞作家の故・阿佐田哲也氏が罹患していたことで知られる病であるが、昼間の耐えがたい眠気や睡眠麻痺、入眠時幻覚などを主症状とする慢性疾患である。現代医学では病理は解明されておらず、根本的な治療法もない。このナルコレプシーに罹患しながら同じように精神・神経系の病を患う人々のピアサポーターとして活躍、それで見事に生計を得ているのが増川ねてる氏(43歳)だ。病との共存を実現しつつ、自らのワークスタイルを作り上げた同氏。だが、ここに至るまでの彼の人生は筆舌に尽くしがたい苦難の連続だった。その辛苦に満ちた半生の回顧談を、インタビュー形式でまとめてみた。

柏木理江

独自の言語や世界観を持った人たちとの“異文化コミュニケーション”がなにより楽しい

アスぺルガー症候群(以下、AS)の臨床像が一般に認知されるようになったのはここ数年のこと。それ以前、ASを患う人たちは行政にも、また病院でさえもほとんど相手にされず、制度に乗ることも許されないまま半ば放置されている状態だった。そんな状況下、障害者施設の支援員として知的障害を持つ自閉症児・者への支援に取り組む中でASを患う人たちの存在を知り、彼らのための当時はまだほとんどなかった自助グループ「アスペの会・東京」を立ち上げたのが柏木さん。約20年間におよぶ活動の軌跡を振り返っていただいた。

ココがズレてる健常者 障害者100人がモノ申す

「腫れ物に触れ」と千原ジュニアは言った。 前代未聞の福祉番組、その収録現場に潜入してみた。

スタジオには知的・身体・精神の三障害を抱える障害者が100名。彼らに相対するのは千原ジュニアやカンニング竹山らお笑い芸人を中心とする10名近くのタレントたち。この両者が意見を戦わせるとき、果たしてどんな化学反応が生まれるのか──そんな極めて実験的な試みが6日、東京・渋谷のNHKで行われた。12月21日に総合テレビで放送(後10:30~11:15)される「ココがズレてる健常者 障害者100人がモノ申す」の収録である。ふだん「腫れ物」扱いされている障害者たちにタレントたちが勇気を持って触れてみたとき、果たしてなにが起こったか。緊迫の撮影現場をルポする。

スキゾフレニックライフ

スキゾフレニックライフ

沖縄県在住の漫画家、古謝哲也(こじゃ・てつや)氏による連載漫画。統合失調症を患う彼が、自身の半生記を綴ります。病の体験を軸に、描き尽くされる生活や労働、人生の喜びや悲しみ、そしてキリスト教への信仰──。統合失調症のある人のリアル・ライフです。

玉木宏明さん

自分が“こう生きたい”というイメージを大切にして
障害を理由にあきらめないでほしい

統合失調症を患う玉木宏明さん(42歳)の経歴は少々、異色だ。精神障害者を対象とする作業所に利用者として通所した後、一般企業で7年10カ月就労、その後、今年4月から就労継続支援B型作業所に当事者スタッフとして勤務している。障害者が作業所に当事者スタッフとして勤務する事例は、おそらく全国的にみてもまだないだろう。「前例がないだけに、自分自身が前例をつくるという意気込みで働いています」という玉木さんに、これまでの波乱の人生を回顧していただいた。

バリバラ

[NHK「バリバラ」に迫る!]
本当の意味での共生社会を目指す上で正解はない
だからこそ考え続けねばならない

日比野和雅氏[NHKプラネット近畿総支社 番組制作センター統括部長]▶いま最も過激なバラエティ番組「バリバラ」。その生みの親がバリバラ誕生秘話から障害者の多様性を覆い隠す教育の問題、タブーと差別の問題を語る!

首藤智子さん(仮名)

同じ1日24時間を過ごすなら
文句を言うより笑って過ごしたい

元・動物病院の看護師で、いまは人材派遣会社でOLとして働く首藤智子さん(仮名・38歳)は、重度の鬱病で就労不能だった時期を長く持つ。現在の会社では入社4年目だが、「サポート社員(非正規)」としてのステージも上がり、正社員への道も見え始めたところだ。「時給も上がって、ようやく生活保護を抜けるメドも立ちました」と明るく笑う彼女の壮絶な過去と、前向きに生きる現在を紹介する。

あそどっく

史上初の寝たきりお笑い芸人・あそどっぐは
生粋のお笑い中毒だった

「ブスと障害者は3日で慣れる」──脊髄性筋委縮症という難病を患い、顔と左手親指しか動かせない「寝たきり」の障害者でありながら、お笑い芸人として精力的な活動を続けるあそどっぐ(37歳、熊本市在住)の座右の銘だ。障害者=庇護すべき弱者というステレオタイプ化した世間の眼を逆手に取り、独特のパロディアスで社会風刺に満ちた笑いの世界を構築し続ける彼。そのお笑いの原点に迫ってみた。

川村慶さん

車椅子が二次障害をつくる!?
今、車椅子シーティング技術が強く求められる理由

日本の車椅子利用者には深刻な肩こりや血行障害などの二次障害に悩む人が少なくない。日本では「座り」の専門家が車椅子ユーザー一人ひとりに合わせて「よりよい座り」を検討するシーティング・クリニックが浸透していないからだ。一般社団法人日本車椅子シーティング協会代表理事の川村慶さんにお話しをうかがった。

水戸川真由美さん

「心のボーダー」をなくし
障害者も健常者も“みんないっしょ”になる社会が理想

日本ダウン症協会の理事を務める水戸川真由美さんは、二人の障害のある子を含めた三人の母。産後ドゥーラや映像制作に携わる多忙な日々を送る一方、ダウン症のある人たちとその家族の生活の質と福祉の向上を目指して精力的な活動を続けています。近年のダウン症をめぐる環境や障害のある子を育てる母親としての心境を訊いてみました。

アート制作に出会い、
私は生まれ変わった

漆嶌知子さん[アーティスト]▶障害のある人たちのアート作品を商品化に結び付ける「エイブルアート・カンパニー」。漆嶌知子さんは、そのカンパニー・アーティストの一人だ。精神障害と戦いながら、切り絵を主とした洗練されたデザインを生み出し続けている彼女のポジティブな生き方に迫る。

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