本サイトについて
障害者には、障害者手帳の交付手続きという障害者として認定されるいちばん最初のステップにはじまり、要介護申請や生活保護を受ける行政窓口で、働き口を探す企業で、さらには地域やコミュニティなど、健常者と接点があるところすべてに障壁があります。障害者として生きることは、端的に“生きづらい”といえるでしょう。
そうした問題に対処するために、障害者とその家族を支援する団体や情報サイトは数多くつくられていますが、障害者一人ひとりの障害の程度や生活環境に違いがあるため一般的な情報発信になりがちで、情報は分かりにくく、読み手に訴えるものにはなっていないと私たちは考えます。
また障害者にまつわる情報の多くは、ネガティブな内容です。ネガティブな情報だけでは障害と立ち向かう気持ちはなかなか生まれません。
しかし、自分の障害をポジティブに受け止め、いきいきと生きる人たちが最近では増えてきました。彼らの生き方、考え方、ライフスタイルは、障害に悩む当事者に生きる勇気を与え、人生の楽しみ方を教えるものです。
そこで本サイト「D.culuture」(ディーカルチャー disability-culture.jp)は、
1.障害者のポジティブなライフスタイルを積極的に紹介
2.障害者を取り巻く環境のすべて(障害文化)の改善と発展に寄与するために、本質を捉える「ジャーナリスティックな視点」と、読み物としての「エンターテインメント性」を持つ情報発信
を行うために企画しました。
以下のような内容を発信していきたいと考えています。「こんな生き方をしてみたい!」
「こんなスタイリッシュな生活をしたい!」
障害者のあこがれとなるような生き方、暮らし方、考え方、趣味、スポーツ、ファッションなどをライフスタイル・マガジンのように紹介します。
障害者のクオリティ・オブ・ライフを
向上させる情報を発信します
障害者の生活の質を高め、障害者の内面にまで深く踏み込んだコンテンツをつくります。
障害者やその家族の視点に立ち、
障害者に降りかかった問題を具体的に例示し、
解決策を見つけていきます
さまざまなケースを積み重ねて情報発信していくことが、障害者側の「知恵」と「生きる力」を高め、差別のないよりよい社会を目指すための問題提起となると信じるからです。
障害当事者のつながりと、健常者とのつながりをつくります
社会的弱者(障害者)のためだけではなく、社会的強者である健常者が病やケガ、高齢などで社会的弱者になったときにも安心できる社会をつくるためには、両者が強くつながり連帯していくことが欠かせないと考えています。FacebookなどのSNSを積極的に活用します。
編集人は統合失調症と闘っています
「D-culuture」の編集者・企画者のひとり桐谷匠は、障害当事者であるジャーナリストです。40代はじめに統合失調症を発症してから、障害者を取り巻く環境と情報に翻弄されてきた経験があります。その経験を取材と編集に活かします。
サイトは小さく始め、大きく育てます
サイトのスタート時点では、資金的な支援はなく、協力者もごくわずかです。コンテンツも少ない小さなサイトからスタートしますが、協力者を積極的に募り、大きく育てます。
障害文化センターはNPO法人化を目指します
「D-culuture」の発行組織を障害文化センターと名付けました。障害文化とは、障害者の文化の多様性を認める概念です。将来的にはNPO法人化を目指します。
障害文化センター
サイト開設日:2016年2月29日
STAFF
桐谷 匠
業界紙記者、編集プロダクション勤務、コピーライターなどを経て、フリーランスのジャーナリスト。四十代初めに統合失調症を患い、現在、精神障害者手帳二級を所持
山中俊幸
編集者。編集プロダクション・株式会社クールインク代表、NPO法人日本エコツーリズムセンター副代表理事、一般社団法人RQ災害教育センター運営委員
協力
尾引美代:イラスト