第1回 本意ではないこと、改めたく▶ユミズタキス氏[ASD & ADHD Magazine TENTONTO編集長・発行人]▶「非定型」な存在である発達障害当事者としてのご自身を定型社会に忍び込んだ“忍者”になぞらえ、その視点から世の中の法則を捉えんとするコンセプチュアルなコラムです。
Monthly Archives: 10月 2017
人は役割を持つことで生きていく力を得ることが出来る
リリー・フランキー氏[イラストレーター・俳優・作家]× 熊篠慶彦氏[特定非営利活動法人ノアール理事長]▶幼少期に脳性麻痺を患い、手足を思うように動かせず、車椅子生活を送っているクマ。障害者の性に対する理解を求めるべく積極的に活動を続ける彼と、不幸な生い立ちを持ち、人格障害を患う風俗嬢のミツ。二人の障害者の恋愛を時にリアルに、時にファンタジックに描いた映画が話題を呼んでいる。「パーフェクト・レボリューション」=“完全な革命”と題されたこの映画で主人公のクマを演じているのがイラストレーター・俳優・作家のリリー・フランキーさんだ。障害者=社会の片隅でひっそりと生きる聖人君子のような人々──世間に蔓延するそんなクリシェを180度ひっくり返す難しい役どころを見事に演じきったリリーさん、そして主人公クマのモデルとなった脳性麻痺の障害当事者・熊篠慶彦さんのお二人に、この映画に託した思いについてうかがってみた。